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渋野日向子が東京オリンピックに出場するための条件

東京オリンピックの出場条件

ツアー参戦1年目で大躍進の渋野日向子。国内ツアー4勝、そして海外メジャー「AIG全英女子オープン」制覇という偉業を成し遂げました。次に期待するのは東京オリンピックでのメダル獲得ですよね。日本代表として出場するための条件について調べてみました。

女子ゴルフの東京オリンピック出場資格

女子ゴルフの東京オリンピック出場資格

東京オリンピックに出場するための条件は、次の通り。

①男子は2020年6月23日時点、女子は2020年6月30日時点のオリンピックゴルフランキング上位15位までの選手で、各国最大4名まで。

②16位以下については、1カ国2名(15位以内の有資格者も含む)を上限とする。

③5大陸(アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)ごとに、一人も出場資格を有するアスリートがいない場合は、男女ともに最低1つの出場枠が保証される。

④大会開催国から一人も出場資格を有するアスリートがいない場合は、男女とも1つの出場枠が保証される。
※ただし、上記③、④の出場枠が適用されても、男女各出場人数の60名は変わらない。

引用:日本女子プロゴルフ協会 

オリンピックゴルフランキングは、ロレックスランキング(女子ゴルフの世界ランキング)を基に算出されます。

オリンピックゴルフランキング=世界ランキングではないことに注意が必要です。

出場資格を見てみると、まず開催国であるため日本はオリンピックゴルフランキングの順位に関係なく、1人は出場できることが確定しています。

それ以上の出場枠を確保するには、オリンピックゴルフランキングで日本選手が上位に入ることが必要になるということです。

15位以内であれば最大4人まで出場することができるし、16位以下でも60位(出場人数60名)以内なら2人まで出場することができる。

つまり、渋野日向子が東京オリンピックに出場するための条件は、2020年6月30日時点のオリンピックランキングで以下の順位であることです。

  • 日本人で最上位(順位は関係なし)
  • 日本人で2番手の場合、上位60位(60名)
  • 日本人で3、4番手の場合、上位15位

渋野日向子が東京オリンピックに出場できる可能性

渋野日向子出典:NEWSポストセブン

現在(2019年12月)のオリンピックランキングを見てみると、15位以内に畑岡奈紗と渋野日向子の2名がランクインしています。(順位は変動)

オリンピックゴルフランキング

» オリンピックゴルフランキング

上位15位までは最大4名まで日本選手が出場できるということでしたので、現時点(2019年12月)では渋野日向子が東京オリンピックに出場できる可能性は高いということになります。

また、60位まで見た場合でも、日本選手は畑岡と渋野しかランクインしていません。

3番手の日本選手が60位以内にいないので、渋野日向子が日本人の2番手以内を維持するのは楽勝ではないのかと思ってしまいますよね。

ここが少しややこしいところなのですが、2019年12月23日付の世界ランキングで、60位以内の日本人は以下の通りです。

  5位:畑岡奈紗
11位:渋野日向子
16位:鈴木愛
54位:稲見萌寧

2019年シーズンに7勝を挙げ、賞金女王に輝いた鈴木愛が16位となっています。

渋野日向子と鈴木愛出典:sanspo.com

日本人2番手の渋野日向子と、そこまで差がない3番手です。

しかし、オリンピックゴルフランキングで見てみると60位以内に名前がありません。(2019年12月23日付)

これは、東京オリンピック出場資格の②に当てはまっているからです。

16位以下については、1カ国2名(15位以内の有資格者も含む)を上限とする。

オリンピックゴルフランキングでは出場枠が2名となってしまい、畑岡奈紗と渋野日向子で定員オーバー。切り捨てられるから60位以内に名前が載っていないということです。

世界ランキング16位の鈴木愛は、順位をひとつふたつあげるだけでオリンピックゴルフランキングでも15位以内に入ってきます。

そうなると、出場枠が4名の条件を満たし、東京オリンピックに日本選手が3人出場することができる。オリンピックゴルフランキングでは60位まで見ても、日本人は2人しかランクインしていませんが、実際は3人出場できる可能性も高いということになります。

渋野日向子の場合、15位以内をキープしていれば、東京オリンピック出場はほぼ確定ですが、16位以下に順位を下げて鈴木愛が15位以内になってしまうと、出場できないということになります。

最終判定は2020年6月30日時点のオリンピックゴルフランキングで上位にいることなので、来季前半の試合結果によっては、日本選手で2番手の渋野日向子が3番手の鈴木愛に追い抜かれる可能性だって大いにあり得るということです。

女子プロゴルファー出典:スポニチ

いちばん望ましいのは、現時点で出場の可能性がある畑岡奈紗、渋野日向子、鈴木愛の3選手がそろって日本代表に選ばれること。

2019年は賞金女王にあと一歩届かなかったですが、日本人では42年ぶりに海外メジャー制覇を成し遂げた渋野日向子には、どうしても東京オリンピックでのメダル獲得も期待してしまいますよね。

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